2012/07/16　～3日目⑦～

地上へ上がると・・・→

凱旋駅。去年より地下鉄で行ける距離が伸びた。

車で次の場所へ移動。
車中にて、日本から持参した秘密兵器、ロッテの"マッコリキャンディ"を全員に振舞う。
優しいマッコリの風味が感じられる画期的な韓流ソフトキャンディ。

私	＜	マシ オッテヨ？（味はどうですか？）
男G	＜	んー、あまりマッコリの味はしませんね。
私	＜	そ、そうですか。マッコリはこちらにもありますか？
男G	＜	ありますけど、こちらでは焼酎の方が一般的です。

満を持して持ってきたマッコリキャンディの受けは残念ながら共和国ではイマイチだった。
共和国では米が貴重なのであまり米からお酒は作られないらしいので、マッコリも南と味が違うのだろうか。

さて、次は3大革命展示館へ。思想、技術、文化における不滅の偉業が展示されているテーマパークで、
技術等は見てもよくわからないので今回は「思想」を選択。ということで、主体思想労作展示館へ。

ウィデハン スリョン キミルソン ドンジ。← もうイミは分かりますね？

精力的に政務をこなす生前の主席。

右の若い彼が案内してくれる。この労作は19XX年に＊＊の時に書かれた等、彼が朝鮮語で話し男Gが通訳。

↑ハングル＋漢字？

私	＜	漢字も結構使われていますね。共和国では漢字を廃止したと聞いていますけど。
男G	＜	公式文書には漢字を使わなくなっただけで、それ以外では漢字も使っていますよ。

今まで各観光先の現地案内員は女性ばかりだったが今回珍しくさわやかな青年の現地ガイド。
平壌外国語大学の英語科を卒業したとの事で、この北朝鮮のイケメン案内員に同世代の同性
として興味が沸いた。以下、男G同志の通訳を通じて色々聞いてみる。

私	＜	社会主義のメリットって何ですか？ （※こんな学もある青年なら、この国がおかれている状況に疑問も沸くだろうと思って。）
青年	＜	では、資本主義のメリットは何ですか？

まさかのいきなり逆質問。そんな事大して考えていなかったので怯んだが、なんとか切り返す。

私	＜	そうですね～（※考え中・・・）、世の中自由に競争が行われて豊かになる反面、人々の格差が大きいかもしれません。
青年	＜	資本主義だと、仕事を決めるのに時間がかかりませんか？色々悩んだり。
私	＜	そうですね。（※学生の就職活動は大変である。）
青年	＜	社会主義では党（※朝鮮労働党）が仕事を決めてくれるので、その時間が短縮されます。党が道標を作ってくれるので便利です。
私	＜	なるほど・・・。党の仕事と自分の進みたい道が違う場合はどうしますか？
青年	＜	違う仕事が向いていると思っても、それが間違っている事もあるので党の指導に従います。
男G	＜	こちらではその人の適性を見て仕事を割り振ります。学校での成績が優秀な人は本人の希望を言う事もできます。

まさにカルチャーショック！
私の経験上、大学4回生になっても大してやりたい事が見つからなかったが、適性を見て仕事を割り振ってくれる
システムがあれば就職氷河期など存在し得ないだろう。人間どんな仕事でもやってみればなんとかなる物だと私は思う。
働く機会を与えてくれるシステム自体は悪い物だとは思わないし、ダメ学生だった私のような自分を見失っていた若者に
とってはむしろ良システムかもしれない。
もっとも、社会主義では袖の下が入り込む余地も多いので正しく適性検査が機能すれば、の話だが。

若き日の主席。そういえば金正日総書記のこのようなざっくばらんな姿は見た事が無い。

今の金正恩第一書記は、父である金正日よりどちらかというと金日成の首領型スタイルである事が見て取れる。

ウィデハン リョンドジャ キムジョンイル ドンジ。←もうイミは分かりますね？

若き日の将軍様。労働党に入りたての若い頃は寝る間も惜しんで働いたとか。

英語で話してみる。

私	＜	なぜ英語を選びましたか？
青年	＜	英語が一番世界で使われていて、より多くの人と話せると思いました。
私	＜	なるほど。（※といっても、これは党が選んだ道なのだろう。）
私	＜	ハンサムですね。
青年	＜	そう見えますか？

He is Kim Il-Sung.

光っている所は主体思想が広まっている地域、だったような。

北朝鮮のイケメン案内員同志。

これで今日の観光は終了、長い一日だった。

彼の普段の仕事ぶりをYoutubeで発見したのでご紹介。流暢な英語がSo Cool！
手渡したマイルドセブンを吸う姿も様になっていたのが印象的だった。





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