金正日逸話集 1
朝鮮・平壌
外国文出版社
チュチェ101年(2012)
平壌で買ってきた本の読書感想文
(※Amazonに登録が無かったのでここでレビュー)
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★★★★★ 偉大な指導者の織り成す愛と革命の物語 2013/05/01
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北朝鮮の前指導者、金正日総書記にまつわる数々の伝説的な逸話を収めた人物伝。雨が降ろうが吹雪が吹こうが幹部が引き止めても僻地まで行って軍部隊を視察しに行ったり、潮干狩りで海に流された少女を救う為に党幹部と人民軍総動員で救助の指揮をしたり、はたまたピョンヤンを訪れたオルブライト国務長官の出したなぞなぞを卓越した英知で解いてみせたり、読み物としては面白い。
しかし正直半分は個人崇拝における神格化を意図した内容に思えるが、国家の指導者の立場であり、あの超大国アメリカと敵対しながら寿命を全うし、生前各地を精力的に視察していたのを考慮すると、あながち全くの作り話とは思えない気もした。
日本には金総書記の悪い報道しか無いし本書の内容が全部が嘘と言ってしまうのは簡単だが、日頃日本を脅かす北朝鮮のミサイル外交を見ても、事実を背景に嘘を織り交ぜるやり方は考えれば彼の外交戦術そのままではないだろうか。
この本を読んで思わぬ形で、「あるかもしれないし、ないかもしれない。」という虚像と実像を交えて相手に訴えかけるチュチェ型心理学の神髄を見た気がした。この本の内容は、偉大な将軍様と朝鮮労働党の格別なご配慮により北朝鮮公式サイト「ネナラ」でPDF化されているので、これから独裁者を目指す人や夜眠れない時、暇で死にそうな時に是非おすすめ。
↓底知れぬ将軍様の人民愛
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